「電話リレー」というサービスご存知だろうか?
ろうあ者(利用者)からのTV電話を手話を受け、利用者の代わりに電話をかけてあげるサービスのことで、
最近ではケータイ電話からも利用でき、ろうあ者の方にとっては非常に利便性が高いサービスだ。
郵便物の不在届けやタクシーを呼ぶ際など、利用は多岐にわたる。利用料は、通話料のみ。
現在、日本で運営する会社は、電話リレーサービス以外の事業で収益を保っており、単体事業としての経営は、現実問題厳しいらしい。
電話リレーサービスを行う国は世界で十数カ国あり(正確な数は忘れた)、アメリカでは、電話リレーサービスを行う会社は14社、4000人の雇用を生み出している。
この世界的な現状から、「日本では障害者に対する整備が、遅れていると言わざるを得ない。国の公的な支援、早急な対策が必要である」(その会社の社長曰く)
もし、今、自分の耳が聞こえなくなり、会話が出来なくなったと想像してみる。
日常生活でかかるストレスは相当なものだろう。
電話ができない。
道に迷っても、通行人に声をかけて聞くことが出来ない。
地下鉄では、停車駅ごとに駅名を確認しなければならない。
即興で、思いつくのはこれぐらい。
聴覚を失った方の生活は、私のような健常者には、このレベルでしか想像できない。
実際の恐怖は筆舌に尽くしがたいものがあるはずだし、交友関係も限られてくるであろう。
人間は、「満たされていないところ」ばかりに目が行き、満たされている部分に「恵まれている」という感情を持つことは少ない。
今日、電話リレーサービスの存在を知り、一度立ち止まって、
「自らの恵まれている境遇にもっと感謝するべき」だ、と強く思った。
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